飢え死にという死に方
日本人なんか幸せなほうだ。
今は金も有るし喰いたい物選べるけど、金がないとしても
幸いにして回りは海だし、木の生い茂る山もあるし、水もある。
天候などの状況にはよるだろうがそうそう飢え死にはしない。
しかし世界規模で見ると、アフリカなどを中心に中東や北朝鮮
なんかでも餓死者ってのは現に存在してる。
そういう国ってのは海もない、木もない、水もない。
喰うものないんだからどうにもしょうがないわな。
ここだけの話近いうちにアフリカは人口減に転じるかも知れん。
しかし、日本だって餓死の可能性はある。
そりゃ日本は砂漠とかというわけじゃないが、とはいえこの狭い土地で
一億二千万人が輸入なしに食えるとは考えにくい。
土地という土地を田畑に変え、牛とか飼わず、魚も高級魚は喰わない。
それでもぎりぎりかもしれない。
ある試算では、ここまでやって一人当たり一日2000Kcalぐらいがぎりぎり
摂取可能らしい。つまり何とか生存可能、って訳だ。
卵とか御馳走になるぞ。カラスとか襲って喰うぞ俺。
そんな状態になって、さらに天候不順とかが起きたりする。飢餓が発生する。
でとうとう何日も喰わないでいることになってしまった。
幸か不幸か水だけは有るからな日本。海もあるし、塩と水で半年は持つな。
あーはらへったー。
「言うな、余計腹が減る」
そんな時、救援の手が差し伸べられた！
「おおおおおぉぉぉぉぉ！めしだああぁぁ！」
おい待て、そんなにがっつくな！死ぬぞ！
「おまえ飢え過ぎて頭おかしくなったのか？」
実は史実上そのような事例はいくらでもある。
鳥取城の兵糧攻めでも例としてあげとくか。
飢え過ぎてまともに胃腸が動かないのにがっついて、拒否反応を起こす。
で、がっついてそのままあっちの世界に行ってしまった、なんてな。
ではどうしたらいいかというと、まず水をゆっくり飲む。
幸い日本で水はそこまで貴重ではないだろし。飲める分くらいはあるわな。
このとき身体を少しでも温めとけ。
で、そのあと食い物は粥状にしてゆっくり食べる。
すするような感じだな。
それで腹半分くらいをまず満たすことだ。
ゆっくり回復させた後、７分位を食べるようにする。
１週間ぐらいもしたらずいぶんましになると思うぞ。
「そんなこと言って取られたらどうするんだ？」
とられたらか。そいつとって喰う。
「おい」
人肉って毒性ないし食えないことは無いわけで、牛や豚さばく要領で
さばけば当然食えるわな。
「だれがそんなリアルな話しろって言った」
ただまあ牛やヒツジじゃないけど狂牛病に相当するヤコブ病の危険性
あるから頭は食わないようにしような。
寄生虫の可能性は日本では少ないだろうけど焼いたほうがいいか。
「もーいい、わかった、わかったからやるよ半分」
ふー。じゅるじゅる（もらった）。
まあこんなことにならんに越したことはないが、世界的な食糧危機ってのは
十分に可能性があるってことだけは、頭に入れといたほうが良いかもしれない。